わが町岩国市は、山口県東部に位置し、古い伝統と歴史の下に、有形無形の数々の文化遺産を有し、幾多の偉人・著名人を輩出しており、風光明媚で文化的なまちです。現在の岩国市は、2006年3月に8市町村が新設合併し、誕生しました。県下最大の広域合併により、個々の自治体が行ってきた業務を効率的に統廃合し、住民の生活行動圏に見合った行政サービスの広域化や公共施設の効率的な配置による住民生活の利便性の向上が図れると期待されていました。
しかし、広域合併から3年以上の歳月が流れましたが、岩国市は、財政不足、米軍基地、愛宕山開発跡地等の様々な問題を抱えており、地域によっては、合併による合理化により合併前よりも役所や公共施設への距離が遠くなり、行政サービスが低下する等の地域間の格差が拡大する問題も出てきています。近年、そのような問題を解決するために、市民一人ひとりが立ち上がり、多くの市民活動団体が行政に変わって活動しはじめていますが、まだまだ人的にも財政的にも厳しいのが現状です。
今後は、行政や様々な団体が共に活動、連携する場を提供し、市民一人ひとりに、自分のできる範囲で、何らかの形で参加してもらうことで、自分の問題として受け止め、活動を継続していくように意識改革を促すことが、まちづくりの担い手としてのJCの役割であると考えます。行政やボランティアなど民間の多様なサービスが、個別に提供されるのではなく、しっかりと行政と各種団体と市民が連携・協力して、一人ひとりのニーズに応じて機動的に提供されるように、地域における包括的なネットワークづくりを進めていき、構築することができれば、岩国市がより住みよく魅力に溢れたまちになると思います。
理事長所信に「青年としての行動力を十二分に発揮し」とあります。まずはメンバー一人ひとりがJCは地域を引っ張っていく志をもつ青年団体であることを益々自覚し、何事にも失敗を恐れず、積極的に取り組むことが大切であると思います。本年度地域ネットワーク推進委員会委員長として、強い使命感を持って自らがより積極的に行動をし、リーダーシップを発揮して委員会メンバーと共に1年間邁進したいと思います。
現在、世の中は百年に一度の不況といわれ、企業の倒産件数も昨年後半よりかなり増えています。昨今の企業における指導力・モラルの低下がみられ、コンプライアンスの違反の増加をよく耳にします。「自分さえよければいい」「今さえよければいい」そんな自分勝手な人達が増えてきているように感じます。
そういった事を改善していく為に、まず人間の内面的な部分の成長が必要に思います。青年会議所は、企業・地域・まちのリーダーとして、メンバーの一人ひとりが担うという使命を感じ、自覚を持ち市民の手本となるべく努めなければなりません。
理事長所信に、「青年会議所は長年にわたり培ってきた指導力の開発で、地域のリーダーを担う人材を多く輩出してきました。」とあります。そうしたノウハウを活かし、地域に提供することで、JAYCEE以外の人達にも成長できる機会ができ、我々メンバーも更に成長でき資質が向上されるのではないでしょうか。メンバー一人ひとりが向上心を持ち、成長の機会を活かし続ける事で人生に目標や希望を持ち、色々な可能性があるという事に気付くのではないのでしょうか。そういった成長が 周りの人々にも素晴らしい影響を与えることと思います。
2010年度 人間力向上委員会は、事業を展開していくにあたり、まず委員会でメンバーが知識と見識を身につけ成長する必要があると思います。その為に青年会議所がこれまでに行った各種事業や経営開発、自己啓発の研修そういったものを掘り起こし体験し再認識していきます。そして、より良いものを取り入れLOMメンバーに伝えていきます。更にそれを生かし今の時代に合った形で事業を展開していき多くの参加者に伝え、参加者とメンバーが人間力に溢れるように成長・進化できるような事業を展開していきたいと考えています。今年1年、委員会メンバー全員一丸となって事業に活動に取り組み、全事業に参加していきます。
子供の目から見た今の社会とはどういうものでしょうか?
生活に必要なものは何でもそろい、必要でなくても、便利なモノが身のまわりに溢れています。私たち(親)の世代には考えられなかった、素晴らしい技術やモノがどんどん開発され、快適で便利な社会が実現しました。その意味では、非常に楽な社会とも言えます。しかし、快適で便利な社会は、人間の工夫や人間どうしのコミュニケーションを奪う社会になってしまいました。楽な様で楽ではない、現代社会ならではの苦しみを抱え、今の子供たちは生きているのではないでしょうか。
核家族化がすすみ個々の自由を尊重する現代社会では、今まで自然に築かれていた様々な「きずな」が薄れつつあります。例えば家庭では「朝も夜も時間が合わずに食卓を囲めない」たとえ家族でさえもバラバラに動き出し、顔を合わせる機会も少ない家庭も多くなっています。地域においても、子供の成育環境という視点から見たとき、急速な都市化により以前なら普通にあった地域の人との多様な関係や、子どもが自由に遊びまわる環境など、人と人との繋がりのある街は消えつつあります。
いつの時代も社会や環境の変化により、子供たちを取り巻く問題も変化していきます。現代の子供たちに人との関わりが少なくコミュニケーションが不足している今、人や自然・地域とふれあうことで新たに「きずな」を感じることができ、子供たちが周りの人々に対して、感謝の心・相手を思いやる心を育むことが必要だと思います。
私たち青年会議所は、「明るい豊かな社会の実現」を理想とし、日々活動しています。次世代を担う今の子供たちが、めまぐるしく変わりゆく現代社会の中で、自ら進んでいく方向をしっかりと見据えて行動していける様な社会の実現を目指します。地域に住む大人として、今を生きる責任世代として、まずは委員会メンバーがひとつになり現状を再認識し、子供たちが真白なキャンバスに描く為の自分色を探すきっかけをつくり、私たち親世代は改めて「きずな」の大切さを、子供たちは新たな「きずな」を感じることのできる事業を展開したいと思います。
社団法人岩国青年会議所は今年55年目の節目の年を迎えます。多くの先人、諸先輩方の英知と情熱で築き上げてきたその歴史は円滑な組織運営という下支えがあり現在に受け継がれていると思います。
2010年度は更なるスムーズな組織運営、広報活動を目指していきます。組織運営と致しましては、月に一度皆が一堂に会する例会を始め、新年互礼会、大納会、そして卒会式等の企画・運営に創意工夫を凝らして力を入れていきます。また総務の本分といたしまして、メンバーに対して例会やイベントなどのスケジュールをはじめ、さまざまな情報を迅速かつ的確に伝達していきます。
広報活動といたしましては、3年目を向かえる地元メディアのさらなる活用や対内的にもホームページ等を利用して、情報の共有・発信を担っていきます。より公益性がさけばれる昨今、市民とメンバーのパイプ役となり、真の明るい豊かなまちづくり団体として、開かれた岩国JCとしてオープン例会などを開催し、市民への岩国JCに対する理解の向上、さらには事業などへの参加を促します。
総務と広報という役割を果たすことにより、内外に対して密なコミュニーケーションをとることができ、このことにより、長きに亘るJCの今一度の存在の認知、地域への必要性を示すことができるのではと考えております。55周年を迎える当年は総務広報委員会が軸となり、各委員会の橋渡しとなるべく足並みを揃え、委員会メンバー一丸となり邁進していきます。
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